日本未来の党結党者・稲盛和夫先生逝去

「天地自然は、この宇宙で必要であるからこそ、私たちを存在させています。だれ一人、何一つ偶然に生をうけたものはなく、したがってムダなものはこの世にはいっさいありません。
 大宇宙から見れば、ひとりの人間の存在などほんとうにちっぽけなものかもしれません。しかし、どれほど小さなものであろうと、われわれはみんな必然性があってこの宇宙に存在している。どのように小さな、とるに足りない生命といえども、また、無生物であろうとも、宇宙が「価値がある」と認めているからこそ、存在しているのです。」

(稲盛和夫『生き方』104~105頁より)

 私の所属する立憲民主党の前身の一つである日本未来の党の結党メンバーであった、元内閣特別顧問・公益財団法人稲盛財団理事長稲盛和夫先生が、先週水曜日に逝去されました。

 私の祖父が亡くなってから丁度一週間後です。私が憧れを抱いてきた方が次々と天界へと旅立たれているように感じます。

 稲盛和夫先生は幼い頃に生長の家に入信し、信仰の力で病気を治し京セラを創業、見事成功された話は多くの方がご存知であると思います。

 しかし、稲盛和夫先生は単に経営者として成功しただけでなく、日本の政治をも動かされた方であることが、特筆すべき点でしょう。政治に関わりを持つ経営者は多いですが、稲盛和夫先生は政治に「関わる」のではなく、政治を「変えた」のです。

 例えば国鉄民営化・電電公社民営化にも協力し、KDDIを創業しました。

 自民党政権下での改革に限界があると悟ると、今度は保守系野党の政治家を応援し、見事政権交代を実現させて内閣特別顧問となりました。民主党政権にも問題が出てくると、次は日本未来の党の結党に参加されました。

 政治に文句を言う人は多いですが、その中で「自力で政治を変えてやる!」となった人は、残念ながら多くはない。しかし、稲盛和夫先生は本当に政治を変えて見せたのです。

 こうした稲盛和夫先生の生き方は、ついつい世の中への不満を言いがちな私を含めた多くの人に対して、反省を迫るものです。世の中に不満があるならば、まず自分が行動するべきなのです。私が政治活動を行っている根本的な理由もそこにあります。

 稲盛和夫先生は臨済宗妙心寺派第31代管長西片擔雪師の弟子でもありますが、その兄弟子である一般社団法人いのちを守る親の会理事長大熊良樹先生も、私財を投げ打って24時間体制で赤ちゃんのいのちを救う活動をされています。稲盛和夫先生が24時間研究に没頭された逸話を連想します。

 稲盛和夫先生は、霊界でも菩薩行に邁進されていることでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

日野智貴オフィシャルサイト

日野智貴の公式サイトです。立憲民主党党員、国民民主党サポーター。

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