第50回衆議院総選挙と大阪市会補選への投票
皇太后陛下の誕生日である今日、第50回衆議院議員総選挙と大阪市会議員補欠選挙への投票に行ってきました。
総選挙の比例代表は当然、私の所属する立憲民主党に。私のような超保守派が立憲民主党に投票していることがもっと大きく取り上げられる日が、即ち、政権交代の実現する日です。
小選挙区は、今私が住んでいるのは大阪5区なのですが、立憲民主党が候補者を出していません。
現職(正確には前職)の候補者は公明党ですが、今の日本の政治の問題点は与党である公明党に大きな責任があること、言うまでもありません。
また、マスコミとネトウヨは故意に無視していますが、公明党は立憲民主党よりも左であることはもちろん、ある意味では日本共産党よりも左に位置する政党です。
公明党は公式サイトに「創価学会の仏法」によって設立されたと明記しています。宗教団体にも政治活動の自由はありますし、政党にも宗教活動の自由はありますが(立憲民主党も伊勢神宮に集団参拝しています)、問題は両者の関係が党派性を帯びることです。
例えば立憲民主党は、毎年正月に伊勢神宮に集団参拝するとはいえ、その見返りに神道政治連盟からの支援を求めることは無いですし、立正佼成会の組織候補も擁立しています。神祇不拝を教義とする浄土真宗や一部のキリスト教会の信者も党員にいますが、彼らは別に自分たちの宗教的信念を立憲民主党に押し付けようとはしません。
一方、家庭連合(旧統一教会)の“友好団体”である勝共連合は、政策上の対立があるにもかかわらず自民党に対して一方的な支持を行い、野党の保守系議員をも「共産党の第5列」と印象付けるかのような言動を行っています。これは党派性が極めて高いものです。
なお、家庭連合は反共を掲げながら「平壌政府」(自称「朝鮮民主主義人民共和国」)とも連携している点も問題です。
同じ自民党を支持している霊友会では、故・石原慎太郎先生のように自民党を離党した方や野党所属の議員でも排除をしていませんし、逆に自民党議員でも思想・政策が合わないと推薦しない、という立場を取っています。これは党派性のない、健全な政教関係です。
長々と書きましたが、公明党は公式サイトで堂々と「創価学会の仏法」を訴える以上、宗教的信念を党派的に利用しようとしていると解釈されても仕方がなく、「平和と福祉の党」を名乗りながら「戦争参加法制」推進や消費税増税賛成と言った「戦争と増税の党」になっていることは、批判されるべきです。
しかも、創価学会も神祇不拝の教義を有しています。同様の教義自体は浄土真宗や一部のキリスト教会も有しているとはいえ、創価学会は「神社には悪魔が棲んでいる」という教義を有している団体であり、そして創価学会は選挙に関わることの目的を「広宣流布のため」としています。
近年の公明党・創価学会はこの面で穏健化してきており、それ自体は歓迎すべきことですが、過去に信者が家族の神棚や仏壇を捨てるように指導していたことへの公式な総括が求められるところです。
そして公明党と中国共産党の関係は現在進行形のものであり、日本共産党ですら中国共産党に否定的な見解を採る今、保守派としては日本共産党以上に公明党を警戒するのは当然のことです。
今日は今朝から公明党候補を「自公統一候補」と表現する選挙カーが家の前を何度も通りましたが、自民党信者は公明党に入れるのでしょう。彼らは保守派ではありませんから。
そもそも冒頭で私は敢えて「皇太后陛下」と書きましたが、本来皇太后と呼称すべき方に「上皇后」なる珍妙な称号を押し付けた朝敵安倍政権を私は批判してきましたし、過去には朝敵安倍晋三打倒を西大寺で何度も祈っていました。
念の為に言いますと、政府は「皇太后は未亡人の称号である」等と意味不明なことを言っていますが、『養老律令』以来「皇太后」は天皇の母親である元皇后のことであり、未亡人の意味はありません。そのことは律令の公式な解説書である『令義解』にも明記されています。千年以上続く政府見解を「解釈改憲」してしまった自公連立政権を支持できるはずがありません。
今回の総選挙では野党は日本維新の会と日本共産党、れいわ新選組、参政党が候補者を擁立しましたが、公明党と長年戦ってきた政党である日本共産党の公認候補の宮本岳志先生に投票しました。宮本岳志先生は野党共闘推進派でもあります。
反共の私が日本共産党公認候補に投票するのは苦渋の決断ですが、赤い猫でも黒い猫でも自公を倒す猫は皆良い猫なのです。
この選挙区のれいわ新選組の候補者はまさに共産党よりも左の立場ですので論外ですし、日本維新の会の候補者は面識があるだけに苦渋の決断でしたが、参議院議員の任期を全うしてほしかったです。
ならば参政党はどうかと言われそうですが、参政党の公認候補による候補者アンケートの内容を見て、私は目を疑いました。緊急避妊薬の普及には反対していますし、少子化対策にも消極的です。これでは堕胎を推奨していると解釈されても文句を言えません。
もちろんプロチョイス(生命軽視)なのは日本共産党も同じな訳で、日本共産党にも緊急避妊薬普及に反対する議員がいることを私は堕胎推奨が共産党の本音である証左として厳しく批判してきましたが、この選挙区に限って言うと宮本岳志先生は緊急避妊薬普及には賛成であり、消去法であっても参政党が日本共産党よりもマシであるとは言えなかったことは、極めて残念なことです。
私は共産党シンパという訳ではなく、市会選挙では維新の会の公認候補に投票しました。
選挙区の事情や候補者の人格等を総合的に判断し、私は是々非々で投票しています。党派性を過度に重んじていると弊害が大きいと感じます。
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